VRゲームのプランニング - VRは仮想現実ではない
みなさん、こんにちは ITTETO(@ITTETO_BLOG)です!
今回はVRゲームについてのお話です。頭にあることを文章化しました。
前の記事はドッタンバッタンおおさわぎとかふざけていましたが、僭越ながら結構真面目に書いてみましたのでご覧ください。
VRとは
VR(バーチャルリアリティ)を日本語にすると仮想現実ですが、本来は本質というか、ニュアンスが違うと思います。
Virtual
[主な意味](表面上または名目上はそうではないが)事実上の、実質上の、実際上の
一方で、仮想というのは虚であって、虚を実に見せているだけに過ぎません。
今でこそ仮想という言葉が定着しているので、違和感は少ないかもしれませんが、本来の概念として、「本来の現実ではないが、事実上の現実と言えるのがVirtualである」と定義できます。
まあ、言葉遊びかもしれません。Virtual Memoryを仮想記憶と言ったところで実態は変わりませんから。
日本バーチャルリアリティ学会の会長が口酸っぱく言ってますね。
メディアに出ていると毎回聞きます。
VR酔いという問題
しかし、VRゲームに関してはそうは言っていられません。なにせ自分で体験するものだからです。はっきりと問題を定義するならば酔いです。
いわゆるVR酔いと言うやつです。VR酔いに関する研究はまだまだ進行途中ですが、多くの現象は視覚系と前庭系の間の齟齬によるものだと考えられています。
たとえば、VRゲームでロッククライミングをしているとする。しかし体は椅子に座ったまま。逆もまた然り。この現実ではありえない状況に脳が混乱する。
勘違いしていない?
そして、結構な人が勘違いしていると思われるのが、VRとアクション・アドベンチャーゲームの相性が良いと思っていること。はっきり言ってしまえば、GTAやSAOをVRでやると絶対おもしろい!と考えている人。
ええ、面白いかもしれません。VRHMDの技術が現実と変わらないレベルになれば。
今出回っている三大VRHMDのOculus Rift・HTC Vive・Playstation VRはどれも有線接続です。有線接続の場合、ケーブルを下に垂らすか上から吊るすしかないですが、どちらも後ろを振り向く動作があれば首に絡みつきます。上から吊るしたら若干ましだけど。VRの世界に没入出来ないのはもうVRである必要がなくなっていますしね。
少なくともこの問題はワイヤレスに対応してくれないと解決しません。
ワイヤレス化キットなども非公式で売られていますがどうなんでしょうか。使ったことがある人がいれば使用感など教えてください。
また、GTAなどのFPSは一見現実と変わらない視点ですが、細かい齟齬があるので酔いにつながります。もう最悪ですね。今の技術では逆に一番相性の悪いジャンルとも言えます。
ではVRと相性の良いものは何か。ぼくが考えているものをまとめてみました。
VRと相性がいいゲーム
コックピットに乗るもの
- レースゲーム
- 車椅子で移動するホラーゲーム
- ジェットコースター
コックピットに乗る系は視点移動や、後ろを振り向く動作も少ないのでおすすめです。
視点移動が少ないもの
意外かもしれませんが、RTSなどの見下ろし視点のゲームは相性が良いと思いますよ。
RTSやシミュレーションゲームって自分が指揮官であったり、神であったりする世界観なのでRPG(役割を演じる・ロールプレイング)でもあるんです。VRはそのような世界観に没入させてくれます。
あとはエロゲーですね。CM3D2しかりVR彼女しかり、基本的に視点移動は少ないですよね。また需要もある。
終わり
と、こんな感じで今回は終わろうかなと思います。
記事タイトルははっきり言って釣りです。大層なことを書いていますが結論、それっぽく作ったゲームは酔うから、そもそも酔わないように考えろってだけです。
まあ、僕自身まだ学生で社会に売り物としてゲームを出していないので、偉そうになんか言ってる程度で覚えておいてくれたらなと思っています。